歴史時代作家クラブ公式ブログ

現在活躍中の歴史時代作家が多数所属する文学団体です。時代文庫活性化を目指し、各社から出ている時代小説文庫等の紹介もします。初めにこちらをお読みください。→http://rekishijidaisakkaclub.hatenablog.com/entry/2014/08/01/105546

風野真知雄さん新刊

会員・風野真知雄さんの新刊です。(kindle 同時発売)
Amazonより転載:
アイドルの水着、ディスコ・クィーン、汲み取り便所……昭和に置き忘れた謎を追え。
西新宿の雑居ビルで開業22年のおっさん探偵・熱木地潮に、起死回生(?)の依頼が舞い込む。テレビ局の友人が特番「昭和探偵」に協力してくれというのだ。お題は絶世の人気を誇ったモデル、アグネス・○○が落とした水着を捜すこと! 懐かしい昭和の謎を、ユーモアたっぷりに解き明かす新シリーズ。
いよいよ昭和が〈歴史〉になってしまいそうだ。でも、昭和はいまと地続きの、色も臭いもあるついこのあいだなのだ。一見マヌケな事件の陰からいまも潜む昭和の巨悪をひっぱり出してやる!―風野真知雄

昭和探偵1 (講談社文庫)

昭和探偵1 (講談社文庫)

 

 

昭和探偵2 (講談社文庫)

昭和探偵2 (講談社文庫)

 

 

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第35回 戦の鬼

 今週も軽くツッコんでいこうと思います。
 大政奉還を行った慶喜でしたが、公家たちに政治が行えるわけがないことを見抜いていました。いずれ助けを求めてやってくる。そのとき再び、徳川がその中心に収まればよい、と考えていたのでした。
 西郷はそれを知っていました。慶喜がうまく逃げただけだと、西郷は坂本龍馬に言います。慶喜は日本を自分のものだと思い込んでいる。
「おまんとは乗る船がちがうようじゃ」
 との言葉を残して龍馬は西郷のもとを去ります。
 西郷は出兵を仰ぐため、薩摩へと戻ってきました。西郷は岩倉具視の書いた偽の勅書をみせます。
 京では、坂本龍馬が突然入ってきた暴漢に襲われます。
「まだ死ねん、今じゃないぜよ」
 といって龍馬は倒れます。
 龍馬の妻、お龍が、京の薩摩屋敷に飛び込んできます。あんたがうちの人を殺したんやろう、と詰め寄ります。否定する西郷。うちの人がじゃまになって殺したんやろう。と食い下がるお龍。
確かに疑われてもしょうがないだろうな。龍馬が仕組んだ大政奉還で、西郷は慶喜に逃げられたんだもんな。
西郷の弟、信吾は、西郷の命令を聞いてしまいます。江戸に行って、浪士を五百人ほど集めろ。そして商家を襲って火をつけろ。薩摩の仕業とわかるようにするのだ。
おい、中園ミホ、大丈夫か。西郷のダークな面をこれほどはっきり出して。視聴者が逃げていかないか。ホント心配になるんですけど。
次なる西郷の計略は、天子に働きかけ、幕府の廃絶を宣言してもらうことでした。岩倉具視と話し合います。
西郷は御所の周りを占拠してしまいます。越前、土佐の兵も加わっています。王政復古の大号令の出された後、薩摩らの兵で包囲された御所の中で、小御所会議が開かれます。土佐の山内容堂をはじめとする、徳川に寛大な処置を望む勢力のため、会議は紛糾。西郷の思うようにはいきません。
会議の休憩時間、西郷の前を山内容堂が通り過ぎます。その山内に聞こえるように西郷は言います。「短刀一本あれば片がつく」。西郷の覚悟をみせた発言でした。
いや、待てよ、中園ミホ。そこまで書いていいのか。西郷がダークすぎるぞ。ぼやかしたり伝聞にしたりする方法もあったと思うが。
それから容堂は発言しなくなり、形勢は逆転。慶喜は官職辞職、および徳川家領の削封が決定されました。
慶喜は京から逃げました。大阪城にこもります。
西郷は燃えに燃えています。
「こたびの戦、大将(慶喜)の御首を取って勝利とする」
 と兵たちに吠えます。コワいぞ。コワすぎるぞ西郷。
 西郷の弟、信吾は、西郷は戦だけは避けると思っていた、と問いかけます。
「ほどほどではいかん。おいはあの男を地の果てまでも追い詰める」
 と語る西郷。
「鬼じゃ」と伸吾はおののきます。「兄さは鬼になってしもうた。戦の鬼じゃ」
 ああ、西郷どん西田敏行のナレーションも力がありません。

 

赤神諒さん新刊

会員・赤神諒さんの新刊単行本です。

 Amazonより転載:
「新人離れしたデビュー作」と各紙誌が絶賛した『大友二階崩れ』のその後を描いた新作が早くも登場。「泣く英雄」を描いた前作に対し、「武に生きる」男たちがやはり「義」をめぐり繰り広げる熱き物語。大友義鎮(のちの大友宗麟)が当主となった「二階崩れの変」の6年後、強大化した大友家に再び熾烈なお家騒動が出来。通称「小原鑑元の乱」を重臣たちを通して描く。
物語を引っ張るのは『大友二階崩れ』の主人公の長男。当主・義鎮が「政」より美と女を重んじた結果、「二階崩れの変」を平定した重臣たちと当主との間に権力の二重構造ができあがり、政変が勃発する
前作で描かれたのは「義と愛」だったが、今作はもうひとまわりスケールが大きく、一寸先は闇の乱世における「義と利」「情と理」のせめぎあいがダイナミックに描かれる。一貫して流れているのは戦国の世とは言え、誰も戦を望んでいないこと。やむなく戦に臨まねばならなくなった時、どこで人としての筋を通さねばならないか、を各人各様に考え抜いている姿が描かれ、現代にも通じる普遍的なテーマが隠されている。

大友落月記

大友落月記

 

 

藤原緋沙子さん新刊

新代表幹事・藤原緋沙子さんの新刊です。

 Amazonより転載:
縁切寺慶光寺の御用宿「橘屋」に、醤油問屋「紀州屋」の番頭がやってきた。橘屋に駆け込み離縁となった内儀のおきよを捜してほしいという。行方不明になっているおきよを捜し始めた橘屋の用心棒・塙十四郎だったが、ようやく捜し当てると、おきよは窮地に陥っていた。悪行に利用する輩やおきよを襲う悪党に十四郎の剣が唸る!著者の代表シリーズ、感涙の最終巻。

秋の蝉: 隅田川御用帳(十八) (光文社時代小説文庫)

秋の蝉: 隅田川御用帳(十八) (光文社時代小説文庫)

 

 

平谷美樹さん新刊

会員・平谷美樹さんの新刊です。

 アマゾンより転載:

多霧は13歳。歩き蹈鞴衆の橘衆の村下・ルビむなげ(頭)の長女だ。ある日、越後山野領の山中で、大量の惨殺死体が転がる蹈鞴場を見る。生き残りと思われる瀕死の若者を助けるが、手当後、目を離した隙に彼は姿を消した。「逃げろ、俺に関わるな」という一言を残して...。一方、多霧の属する橘衆は覆面武家集団の襲撃を受けていた。彼らの目的は「不死の者」を探すことだった。鉄の民の誇りをかけた死闘のゆくえは? そして、謎の若者の正体とは?

伝説の不死者: 鉄の王 (徳間時代小説文庫)

伝説の不死者: 鉄の王 (徳間時代小説文庫)

 

 

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 34回 将軍慶喜

 今週も軽くツッコんでいこうと思います。
 第二次長州征伐で幕府は苦戦、その戦のさなか、将軍家茂が亡くなります。幕府は朝廷に働きかけ、休戦へと持ち込まざるをえませんでした。
 岩倉具視のあばら屋で、西郷、大久保、そして勝海舟が話し合っています。大久保が、慶喜は将軍にはならないと話します。勝も、これで幕府は終わりだ、といいます。岩倉が、この勢いで天子様を中心とした新しい国をつくるのだ、と勢い込みます。しかし西郷は、慶喜が将軍になると思う、と語るのです。
 西郷の予想通り、慶喜は将軍の座についてしまいます。そしてフランスに急接近していきました。
 そして孝明天皇崩御。西郷や大久保は、有力諸侯たちに働きかけ、四候会議を開き、慶喜を牽制しようとします。西郷は久光に会い、会議を仕切るようにたのみます。まんざらでもない久光。
 京の二条城に四候が集まります。そこへ慶喜が入ってきます。早速、会議を仕切ろうとする久光。しかし慶喜はすで三候に根回しをしており、久光はまたしてもピエロ。その泣き笑いの表情も、堂に入ってきています。
 慶喜はイギリスをはじめとする各国の公使を招待し、日本の最高権力者は徳川慶喜であると世界に宣言し、幕府の力を再び取り戻していきました。
 そして慶喜はフランス公使、ロッシュと密約を交わします。フランスが長州、薩摩を叩き潰すための武器を用立てる代わりに、勝利の暁には薩摩をフランスの領地として割譲しようというのです
 西郷はイギリス公使パークスの通辞、アーネスト・サトウと対面しました。サトウはいいます。もし薩摩が強く望むなら、イギリスは支援を惜しみません。とフランスが慶喜にした道筋をたどろうとします。西郷はそれを理解しました。
「日本のことは、日本人で解決せねばなりません」
 と、宣言します。かっこいいぞ西郷。いわばこの回のハイライトです。さらに西郷は静かにすごみます。
「日本は、イギリスのものでも、フランスのものでもありもうはんど」 
 西郷は大久保に徳川を討つ決心を話します。大久保はその決心を受けて、長州に向かいます。西郷は岩倉のもとを訪ね、倒幕の勅命を賜りたいと頼みます。倒幕の動きは進んでいきました。
 そのころ土佐で、坂本龍馬が藩主の山内容堂と会っていました。妙案があると、龍馬は後藤象二郎に打ち明けます。戦をしないで、幕府を取り潰せる策があると。
 岩倉具視は偽の勅書を作成していました。岩倉も命をかけようとしていたのです。
 ところが慶喜大政奉還をおこなってしまうのです。西郷は振り上げた拳を振り下ろせなくなりました。
 西郷のもとを坂本龍馬が訪れます。西郷は龍馬が大政奉還をさせたことを見抜きます。
「もう武をもって徳川を叩き潰さにゃ、ないもかわらん」
 と西郷は龍馬にいいます。
「わしゃそうは思わん」
 と龍馬はいいます。二人は対立します。おまんも戦は好かんかったじゃろう。と、龍馬。
「なんちいわれようと、おいは慶喜を討つ。息の根をとめんとじゃ」
 二人はにらみ合います。
「こよいはここらでよかろうかい」
 と西田敏行間ナレーションが入り、今回は終了です。