歴史時代作家クラブ公式ブログ

現在活躍中の歴史時代作家が多数所属する文学団体です。時代文庫活性化を目指し、各社から出ている時代小説文庫等の紹介もします。初めにこちらをお読みください。→http://rekishijidaisakkaclub.hatenablog.com/entry/2014/08/01/105546

飯島一次さん新刊

会員・飯島一次さんの新刊です。

 Amazonより転載:

妖剣かまいたち!? 

無銘の将軍家拝領刀が疾風の如く賊を両断! 
吉宗公亡きあとの将軍家に仇なす「西の大納言」とは? 
次期将軍家治に迫る危機に謹厳実直な武辺者又兵衛がただ一人で立ち向かう! 

酔うほどに冴える疾風剣新シリーズ第2弾! 

将軍家をお護りする御書院番を御役御免となって十一年。小言又兵衛こと石倉又兵衛の唯一の楽しみが、市井の芝居であった。 
そんなある日、桟敷で隣り合った客がなんと、将軍家お世継ぎの大納言・家治卿だった! 
連れはあろうことか又兵衛の娘婿の源之丞ただ一人。 
その帰路、幕府転覆を狙う一団に、又兵衛は家治から託された名刀を一陣の疾風の如く振るって両断する。 

 

将軍家の妖刀 小言又兵衛 天下無敵2 (二見時代小説文庫)

将軍家の妖刀 小言又兵衛 天下無敵2 (二見時代小説文庫)

 

 

 

早見俊さん新刊

 会員・早見俊さんの新刊です。

Amazonより転載:

大岡越前、最後のご奉公。老中の面前で下す、評定の裁きの行方は!? 本作は、宝暦年間、実際に起きた三河岡崎藩、藩主押し込め騒動をモデルとしている。藩主押し込めとは、乱行、乱心などで藩政を誤った主君を、家臣たちが座敷牢に押し込め、隠居に追い込むことをいい、幕府に黙認されることが多い。
小説では、藩主派、反藩主派の御家騒動が、幕閣の知るところとなり、裁定が評定所に持ち込まれることになった。現地調査に向かった若き評定所留役・宇津木新五郎は、評定のメンバーである寺社奉行大岡忠相に奮起を促す。評定の多数派を操る老中・松林備前守は、影で御家騒動の糸を引く。老齢に達したかつての名奉行は、はたして松林の陰謀を打ち砕くことができるのか。評定の場での裁きの行方はいかに……。文庫書き下ろし

最後の名裁き-大岡越前ふたたび (中公文庫)

最後の名裁き-大岡越前ふたたび (中公文庫)

 

 

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第36回 慶喜の首

 今週も軽くツッコんでいこうと思います。
 新政府軍と旧幕府軍はついに激突します。
 砲声を聞き、西郷は目を開けて一言。
「こいでよか」
 先週に引き続き、コワいぞ、コワすぎるぞ西郷。
 戦況は新政府軍不利。岩倉具視が言います。
「あれの出番や」
 戦場での西郷はまさしく鬼のごとく。倒れてうずくまる兵を引き起こして叫びます。
「退くな。退いてはいかん」
 戦慄するほどのコワさです。弾の飛び交う中、仁王立ちする西郷。
 激戦が繰り広げられる中、新政府軍の背後に、見事な色彩の旗が現れます。岩倉の言う「あれ」とはこのことでした。「錦の御旗」です。その効果は絶大でした。逃げる旧幕府軍
 追い打ちをかけようとする西郷のもとに、信吾(錦戸亮)が賭け寄ります。これ以上の戦いをやめるように頼みます。必死で訴える信吾の首に、銃弾が飛び込みます。さすがに動揺する西郷。えーっ、ジャニーズが死ぬの? 事務所がよく許したな。えーと、史実ではどうだったっけ。
 信吾は相国寺に運び込まれます。医者ももう助からないと言います。西郷は戦を続けています。大阪城まで攻め込もうとしていました。
 場面変わってその大阪城慶喜は家臣たちと軍議を行っていました。慶喜は悲壮な決意で叫びます。
「余は戦う。余について参れ」
 喜ぶ家臣たち
 ところがその叫びは演技でした。慶喜は夜半に大阪城をこっそり抜け出し、船で江戸に向かったのでした。
 西郷は信吾の容態が悪いことを知らされます。見舞ってやってくれと頼まれます。西郷は信吾の元には行きません。御所に慶喜を討つ許しを願いに向かうのでした。
 江戸に着いた慶喜は、ウナギを食おうとしていました。しかしウナギと共に、勝海舟も入ってきたのです。ここで何をしているんです。と、身も蓋もなく問い詰める勝。
「戦に負けたのも、徳川の名を地におとしめたのも、みんなあんただ」。さらに勝はいいます。「あんたは徳川の恥だよ」
 場面は信吾の横たわる相国寺に戻ります。イギリス人の医者、ウィルスがやってきました。信吾の治療をします。ウィルスはほかにも、新政府軍の兵の命を大勢救いました。
 信吾は命を取り留めます。実はウィルスを京に呼んだのは西郷でした。信吾を見舞わぬ西郷でしたが、その命を心配していないわけではなかったのです。
 西郷は関東を征伐するため、江戸へ向け、京を出発することになりました。けが人たちを見舞い、今はしっかり体を休ませるように言う西郷。そこへ回復したばかりの信吾がやってきます。自分も江戸へ行くというのです。
「兄さあが何のために戦っておるのか、おいにはまだわからん。おいは最後まで戦って、兄さあの覚悟ちゅうもんをこん目で見届けたか」
 信吾の同行は認められます。やっぱりジャニーズは死なないんだね。そりゃそうだよね。事務所が許さないよね。
 慶喜は徳川の菩提寺である上野の寛永寺で謹慎していました。
慶喜討伐は天子様のご命令にごあんど」
 と西郷は追撃の手を緩めません。
 その西郷の元に、使者として山岡鉄舟がやってきます。勝からの手紙を預かっていました。山岡の命を賭した説得により、西郷は勝に会うことになりました。
 江戸まで近づいた兵を留め置き、西郷は江戸に入ります。そして生島の手引きにより、天璋院篤姫と会うことになるのです。というか南野陽子の老け役にびっくり。こんなことしていいんだ。これも事務所の力ということか? 
 生島の案内で、西郷は江戸城に入ります。チリンと鐘の音がして篤姫が振り返り、一言。
「まっておったぞ、西郷」
 こよいはここらでよかろうかい。
 

風野真知雄さん新刊

会員・風野真知雄さんの新刊です。(kindle 同時発売)
Amazonより転載:
アイドルの水着、ディスコ・クィーン、汲み取り便所……昭和に置き忘れた謎を追え。
西新宿の雑居ビルで開業22年のおっさん探偵・熱木地潮に、起死回生(?)の依頼が舞い込む。テレビ局の友人が特番「昭和探偵」に協力してくれというのだ。お題は絶世の人気を誇ったモデル、アグネス・○○が落とした水着を捜すこと! 懐かしい昭和の謎を、ユーモアたっぷりに解き明かす新シリーズ。
いよいよ昭和が〈歴史〉になってしまいそうだ。でも、昭和はいまと地続きの、色も臭いもあるついこのあいだなのだ。一見マヌケな事件の陰からいまも潜む昭和の巨悪をひっぱり出してやる!―風野真知雄

昭和探偵1 (講談社文庫)

昭和探偵1 (講談社文庫)

 

 

昭和探偵2 (講談社文庫)

昭和探偵2 (講談社文庫)

 

 

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第35回 戦の鬼

 今週も軽くツッコんでいこうと思います。
 大政奉還を行った慶喜でしたが、公家たちに政治が行えるわけがないことを見抜いていました。いずれ助けを求めてやってくる。そのとき再び、徳川がその中心に収まればよい、と考えていたのでした。
 西郷はそれを知っていました。慶喜がうまく逃げただけだと、西郷は坂本龍馬に言います。慶喜は日本を自分のものだと思い込んでいる。
「おまんとは乗る船がちがうようじゃ」
 との言葉を残して龍馬は西郷のもとを去ります。
 西郷は出兵を仰ぐため、薩摩へと戻ってきました。西郷は岩倉具視の書いた偽の勅書をみせます。
 京では、坂本龍馬が突然入ってきた暴漢に襲われます。
「まだ死ねん、今じゃないぜよ」
 といって龍馬は倒れます。
 龍馬の妻、お龍が、京の薩摩屋敷に飛び込んできます。あんたがうちの人を殺したんやろう、と詰め寄ります。否定する西郷。うちの人がじゃまになって殺したんやろう。と食い下がるお龍。
確かに疑われてもしょうがないだろうな。龍馬が仕組んだ大政奉還で、西郷は慶喜に逃げられたんだもんな。
西郷の弟、信吾は、西郷の命令を聞いてしまいます。江戸に行って、浪士を五百人ほど集めろ。そして商家を襲って火をつけろ。薩摩の仕業とわかるようにするのだ。
おい、中園ミホ、大丈夫か。西郷のダークな面をこれほどはっきり出して。視聴者が逃げていかないか。ホント心配になるんですけど。
次なる西郷の計略は、天子に働きかけ、幕府の廃絶を宣言してもらうことでした。岩倉具視と話し合います。
西郷は御所の周りを占拠してしまいます。越前、土佐の兵も加わっています。王政復古の大号令の出された後、薩摩らの兵で包囲された御所の中で、小御所会議が開かれます。土佐の山内容堂をはじめとする、徳川に寛大な処置を望む勢力のため、会議は紛糾。西郷の思うようにはいきません。
会議の休憩時間、西郷の前を山内容堂が通り過ぎます。その山内に聞こえるように西郷は言います。「短刀一本あれば片がつく」。西郷の覚悟をみせた発言でした。
いや、待てよ、中園ミホ。そこまで書いていいのか。西郷がダークすぎるぞ。ぼやかしたり伝聞にしたりする方法もあったと思うが。
それから容堂は発言しなくなり、形勢は逆転。慶喜は官職辞職、および徳川家領の削封が決定されました。
慶喜は京から逃げました。大阪城にこもります。
西郷は燃えに燃えています。
「こたびの戦、大将(慶喜)の御首を取って勝利とする」
 と兵たちに吠えます。コワいぞ。コワすぎるぞ西郷。
 西郷の弟、信吾は、西郷は戦だけは避けると思っていた、と問いかけます。
「ほどほどではいかん。おいはあの男を地の果てまでも追い詰める」
 と語る西郷。
「鬼じゃ」と伸吾はおののきます。「兄さは鬼になってしもうた。戦の鬼じゃ」
 ああ、西郷どん西田敏行のナレーションも力がありません。

 

赤神諒さん新刊

会員・赤神諒さんの新刊単行本です。

 Amazonより転載:
「新人離れしたデビュー作」と各紙誌が絶賛した『大友二階崩れ』のその後を描いた新作が早くも登場。「泣く英雄」を描いた前作に対し、「武に生きる」男たちがやはり「義」をめぐり繰り広げる熱き物語。大友義鎮(のちの大友宗麟)が当主となった「二階崩れの変」の6年後、強大化した大友家に再び熾烈なお家騒動が出来。通称「小原鑑元の乱」を重臣たちを通して描く。
物語を引っ張るのは『大友二階崩れ』の主人公の長男。当主・義鎮が「政」より美と女を重んじた結果、「二階崩れの変」を平定した重臣たちと当主との間に権力の二重構造ができあがり、政変が勃発する
前作で描かれたのは「義と愛」だったが、今作はもうひとまわりスケールが大きく、一寸先は闇の乱世における「義と利」「情と理」のせめぎあいがダイナミックに描かれる。一貫して流れているのは戦国の世とは言え、誰も戦を望んでいないこと。やむなく戦に臨まねばならなくなった時、どこで人としての筋を通さねばならないか、を各人各様に考え抜いている姿が描かれ、現代にも通じる普遍的なテーマが隠されている。

大友落月記

大友落月記