歴史時代作家クラブ公式ブログ

現在活躍中の歴史時代作家が多数所属する文学団体です。時代文庫活性化を目指し、各社から出ている時代小説文庫等の紹介もします。初めにこちらをお読みください。→http://rekishijidaisakkaclub.hatenablog.com/entry/2014/08/01/105546

大河ドラマウォッチ「西郷どん」 第40回 波乱の新政府

 今週も軽くツッコんでいこうと思います。
 新政府の不満が高まる中、大久保と岩倉は薩摩の久光のもとを訪れます。久光を東京にのぼらせる目的でした。しかし病気を理由に久光はこれを固辞。
 西郷は岩倉と大久保に久光を東京にのぼらせる目的を聞きます。大久保は西郷に答えます。
「日本全国の藩を取り潰そうち考えちょる」
 今、全国の藩がばらばらに行っている地方のまつりごとを、藩を潰して、政府が直接行うようにする、というのです。いわゆる「廃藩置県」です。
 ここで西郷は一つのアイデアを披露します。反乱をおこす気も失せるほどの強い軍がいる。
「天子様の軍をつくったらどげんじゃ」
 いわば御親兵じゃ。岩倉は西郷のその案に喜びます。大久保もそれを西郷に頼みます。
 場面変わって久光と大久保。久光は病気(仮病)ということで布団に寝ています。
「悪いようにはいたしもうはん。我らと東京へ」
 と大久保が言うと久光は激怒。いつからそのような口をきけるようになった、と怒鳴ります。下がれと命じます。動かない大久保。久光は大久保を打とうとします。久光の打とうとする手を受け止める大久保。
「私はもう島津家ではなく、天子様にお仕えしている身でございます」
 礼をして久光の元から去る大久保。涙を流してそれを引き留めようとする久光。
 あまりにも久光が哀れ。久光のピエロ役もここに極まれり、といった感じです。
 ついに西郷は東京にやってきます。馬車が走り、人力車が行き交う街です。
 大久保邸に板垣や大隈など、新政府の主要メンバーが集まっています。そこに西郷が到着。そこで出されるごちそうに西郷は驚きあきれます。西郷の御親兵案はおおむねメンバーに受け入れられます。
 西田敏行のナレーションがいいます。
「その後、新政府は鹿児島を筆頭に藩士たちを次々と集め、御親兵を発足。政府は八千人からなる軍隊をかかえることになりました」
 薩摩からやってきた藩士が案内されたのは、窮屈な長屋でした。西郷もここで暮らしていたのでした。
 政府の会議はまとまりませんでした。急いで廃藩置県を断行しては、必ず反乱が起こるというのです。さらに兵には金がかかるとの発言も出ます。ここで西郷が発言します。
「簡単じゃ。それなら今すぐ我らの給付金を減らし、質素倹約に努めればよか」
これには皆、黙るしかありませんでした。さらに西郷は皆が贅沢な食事をする中、ひとり握り飯を食うのでした。
 大久保はひとり、西郷の暮らす長屋を訪ねます。大久保はいいます。立派な屋敷に住むのも、贅をつくした飯を食べるのも、異国になめられないようにするためだ。劣った暮らしをしている相手と、対等に話をするものなどおらん。
 へー、なるほど、新政府の贅沢にはそんな理由があったのか。目からうろこ。もしかしてみんな知ってた? 知らなかったの俺だけ?
 頼んだぞ、と言い残して大久保は西郷の長屋を去ります。
 廃藩置県を強行に断行しようとした大久保や岩倉でしたが、土佐など他のメンバーから怒りを買います。こんな政府やっていられるか、と分裂の勢い。
 そこへ西郷が現れます。もう一度みんなが一つになって存分に話し合おう。それでも出てしまうウミは
「反乱でも何でもおいがすべてひきうけもうそう」
 こうして再び政府はまとまったのでした。
 明治四年。諸藩の留守居役などが急遽集められ、藩の解体とかつて藩主の解任。廃藩置県が断行されたのでした。